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【蘇我氏、滅ぶ】飛鳥時代・政治編 ~Part.2~

蘇我馬子の死

 

『推古天皇』の叔父として、位人臣を極めた『蘇我馬子』。

そんな馬子さんにも寿命が訪れる。

これで蘇我氏から解放や~!

とはもちろんならない。

 

息子の『蘇我蝦夷』が後を継いで『大臣』に就任。

蘇我氏の天下は終わらない。

 

そうこう言ってるうちに、悲劇が訪れる。

 

推古天皇の崩御

 

馬子さんの死からわずか2年後。

蘇我一族の母を持ちながら、『聖徳太子』を起用するなどして、蘇我一族を抑え込んでいた『推古天皇』が崩御する。

なんてこと…

 

こうなればもう、蘇我氏を止められる人はいない…

ここから蘇我氏の絶対的な天下が始まる。

 

舒明天皇の即位

 

『推古天皇』が崩御して、当然次の天皇は誰?って話になる。

絶対的権力を手にした『蘇我蝦夷』は、当然ながら次の天皇の決定に口出ししてくる。

というより、決めてくる。

 

それで次の天皇に即位したのは『舒明天皇』。

一応、『敏達天皇』と『推古天皇』の子の息子、つまりは孫やから、順番としては申し分ないんやけど、

なにせ、蝦夷さんが指名したわけやからね。

 

もうお人形ですよ。

ちなみに、次の天皇候補には『聖徳太子』の嫡男である『山背大兄王』っていう、

ネームバリューとしては申し分のない人がおったんやけど、

『聖徳太子』の血筋が邪魔やったんかな?

『舒明天皇』を全力でバックアップして即位させる。

 

『舒明天皇』はというと、蝦夷さんの指名で天皇に即位できたわけやから、蘇我氏には歯向かえない。

蝦夷さんがこの人を推薦した理由には色んな見方があるみたいやけど、結局のところ蘇我氏の絶対的な天下となった。

 

『遣唐使』の派遣

 

舒明天皇の治世で特筆すべきは、最初の『遣唐使』の派遣くらいかな。

『犬上御田鍬』っていう、とんでもなく難しい名前の人が、最初の『遣唐使』として『唐』に渡った。

 

ちなみに、その前の王朝『隋』はお隣の『高句麗』を滅ぼそうとして失敗して滅亡。

たった37年の王朝やった。

 

話はそれるけど、大陸の王朝って、”中国四千年の歴史”なんて言ったりするよね!

 

けど、王朝同士の血縁的な結びつきは特にないことが多い。 

例えば、『隋』の皇帝は”楊”さん一族が皇帝に就いてたわけやけど、その後の『唐』は”李”さん一族。

”楊”さん一族から位を与えられた家臣の一人であった”李”さんが、”楊”さんの力が弱まったのを見て乗っ取ったって感じ。

 

日本で例えたら、『推古天皇』が崩御したから、蘇我一族が国を乗っ取って天皇になる、みたいな…

考えただけでも恐ろしいけど、そういうこと。

厳密には皇室と蘇我一族には血の繋がりがあるからちょっと違うんやけど、家臣が王朝を建てるっていうイメージは湧いたかな…?

 

つまりは、”中国四千年の歴史”っていうのは、”大陸の歴史”としては四千年あるんやろうけど、一つの国家が四千年も続いたわけではないってこと。

その点、日本は2000年以上も一つの国家として続いてるから、世界的に見てもすごく不思議な国やね。

 

閑話休題。

 

蘇我一族のお人形となってしまった『舒明天皇』は、なんと即位してたったの12年で崩御してしまう。

ストレスかな…?

ともあれ、ここでまた次の天皇は誰?問題が浮上する。

 

皇極天皇の即位

 

『舒明天皇』には4人の皇子がいた。

やけど、誰を後継者にするかがなかなか決まらなかった。

色んな人たちの色んな思惑があるからね…

 

てなわけで、いつまでも天皇が決まらないのは問題やから、『舒明天皇』の皇后である『皇極天皇』が即位した。

 

すごい神々しい名前よな…

”皇”が”極まる”んやで…

 

ちなみに、『皇極天皇』にまつわる逸話がある。

蝦夷さんが雨乞いをして全然降らんかったんやけど、その後に『皇極天皇』が雨乞いをしたら、雷が鳴って大雨が降って五日間も降り続いたらしい。

 

 

まさに、極まってるよね…

そもそも天皇は、【古墳、現る】古墳時代 ~文化編~でも述べた通り、祈る存在。

その天皇が神に祈って、祈りが届いて大雨を降らせたんやから、文句なしの天皇やね。

極まってる。

 

『皇極天皇』が即位すると、『蘇我蝦夷』の息子、『蘇我入鹿』が実権を握る。

政治も思うがまま。 

 

そんな中、『皇極天皇』の後継者問題が早くも浮上する。

というか、解決していなかった問題が再浮上ってとこかな。

 

『皇極天皇』の後継に、あの『山背大兄王』を推す派閥が存在することを知った入鹿さん。

せっかく退けたのに、再び後継者争いに登場されては困る。

『舒明天皇』の4人の皇子の存在だけでも対処に困ってるのに…

 

そんな入鹿さんはなんと、『山背大兄王』を攻め滅ぼした。

 

一族もろとも。

 

これで『聖徳太子』の血筋は途絶えてしまう。

 

なんと残酷な…

それくらい、英雄の血が怖かったんかな…?

 

まあでも、そんな暴挙を繰り返してると当然反感を買うよね。

蘇我一族の暴走を快く思わない人たちが、ついに行動を起こす。

 

乙巳の変

 

あまりにも有名な歴史的な事件。

”乙巳”って干支の年に起こった政変やから、『乙巳の変』。

干支の解説はまた別記事で。

 

『舒明天皇』の4人の皇子の一人、『中大兄皇子』。

この『中大兄皇子』は、それそれは頭がキレるにキレる。

通販番組で紹介される包丁がごとく。

 

ある日、頭キレッキレのこの皇子が、これまた頭キレッキレの家臣に出会う。

 

それが『中臣鎌足』。

 

頭キレッキレの二人が思う。

「あれ?蘇我氏、邪魔じゃね?」

 

世の中は因果応報。

したことは全部自分に返ってくる。

英雄の一族を滅ぼした、その見返りやね。

 

『飛鳥板蓋宮』で『皇極天皇』に謁見中に入鹿さんは、『中大兄皇子』と『中臣鎌足』、その他の家来たちによって暗殺される。

さらには、その知らせを聞いた、お父さんの『蘇我蝦夷』も家に火を放って自殺する。

 

蘇我氏、滅亡。

 

皇室を利用して絶対的な権力を手にした一族は、皇族の手によって滅ぼされた。

 

あっけないね…

 

まとめ

 

臣下に権力を与えるとロクなことにならないと考えた『中大兄皇子』は、中央集権化を目指す。

つまり、天皇中心の政治。

かつて『聖徳太子』が描いた政治やね。

 

『皇極天皇』は息子の『中大兄皇子』に天皇の位を譲りたかったっぽいけど、本人が辞退してしまったから、自分の弟に位を譲ることにした。

それが『孝徳天皇』。

 

『中大兄皇子』、「自分はサポートがいい」なんて思ってたのかな?

『聖徳太子』に憧れてたみたいやし。

 

いよいよ、天皇中心の政治『大化の改新』が始まる。

詳しいことは次回。

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