古代 大学受験 日本史 縄文時代

【土器、現る】縄文時代

温暖な時代の到来

氷期と間氷期を繰り返す更新世、つまり旧石器時代が終わり、温暖な気候がやってきた。

 

地質年代は完新世。

縄文時代だ。

 

旧石器時代が終わって、新しい石器時代が到来したということで、“新石器時代”とも呼ばれる。

 

地質年代とか、考古学年代とかがよくわからない人は、

【はじまりの時代】旧石器時代 を見てほしい。

 

縄文時代の時期区分

 

縄文時代は、

草創期、早期、前期、中期、後期、晩期

で区分される。

 

草が生えるほど昔から始まって、5つの時期が続く。

それぞれの名前を憶える必要はないけど、

縄文時代が6つの時期に分けられるということだけ憶えていてほしい。

 

縄文時代の生活

 

新しい時代が来た!!って言っても、外の星から突然縄文人が現れたわけではない。

 

便宜上、縄文人と命名しているだけで、“日本列島に住んでいる人たち“という点では、旧石器人も縄文人も同じ人々。

 

昭和に生まれた人と平成に生まれた人、何か、突然変異レベルで違うところはあるかい?

 

それと一緒。

(新人類とか言って区別したい人も世の中にはいるみたいやけど)

 

『狩猟・漁労・採集』 

食生活はというと、あいかわらず、狩りがメイン。

 

まあ、時代は進んでるし、知能が上がってるから、当然使う道具も進歩する。

 

投げ槍に限界を感じて、(投げ槍になったかどうかは知らんけど)

より貫通性を持たせた弓矢を作って、イノシシとかシカを狩猟した。

 

某無人島生活番組のように、銛(もり)で魚を刺して「獲ったど~!」ってだけの生活の効率の悪さを改善するために、動物の骨とかで釣り針を作って釣りも始めた。

いわゆる『骨角器』。

 

温暖な気候のおかげで、植物が豊富になってきたから、木の実を採集したりもした。

 

テストで必ずと言っていいほど聞かれる、『狩猟・漁労・採集』も、原因や流れを理解すればなんのことはない。

 

貝塚=ごみ収集場 

ほかに特徴的なことといえば、貝塚だ。

 

さっきも言った通り、突然変異レベルでの変化はないにしても、やはり時代は進んでるから、知能のレベルは上がってる。

 

温暖になって人の数が増えたことも原因かもしれんけど、そこら中、どこでもかしこでもゴミを捨てていては、生活の邪魔になってくる。

 

そこで人々はゴミ収集場を作った。

 

それが貝塚だ。

 

“貝”ってついてるからって、貝殻だけを捨てたわけではない。

狩りや釣りで獲った動物や魚の骨、もちろん貝殻も。

 

少し化学を交えて話すと、

当時の日本列島の土は酸性やってんけど、貝殻があったおかげで、貝殻の主な成分、強い塩基性である炭酸カルシウムが、一緒に捨てられてた骨とかの腐敗を遅らせてくれてた。

やから、貝塚の発掘は、当時の食生活を研究する上で非常に大切やったんやね。

 

まあそんなややこしいことは、

よっぽどハイレベルな試験でもない限り聞かれへんから、

今は「へぇ~そうなんや~」くらいで流しといてくれたらいい。

 

有名なものは、E.モース博士が発見した『大森貝塚』。

 

磨製石器

 

石器が進化! 

冒頭でも言った通り、縄文時代は新石器時代とも呼ばれる。

打製石器を使ってた旧石器時代から時代は移り変わって、“石器を磨く”っていう発想が生まれた。

 

「石を打ち合わせて終わり~!」から進化したのである。

 

石を磨くことで、切れ味が増して、殺傷能力も、調理能力(?)も改善された。

 

ただまあ、磨製石器が使われるようになったからといって、打製石器が絶滅したわけではない。

 

スマホが全盛の時代でも、ガラケーを使い続けてる人もいるやろ?

ビジネスの現場ではむしろガラケーの方が便利やったりもするし。

 

打製石器のメリットはまあ…

簡単に作れるってことかな…?

 

石の産地 

黒曜石は、

弓矢の先っぽ、矢じりなどに使われた石。

黒くてガラスみたいな見た目をしている。

北海道の十勝岳や、長野県の和田峠から取れる。

 

サヌカイトも、

槍の先っぽや、矢じりに使われた石。

叩くときれいな音が鳴る。

元々は讃岐地方、香川県から産出したから、こういう名前になったらしい。

二上山(大阪と奈良の県境)から取れるのが有名。

 

ひすいは、

勾玉の材料に使われた石。

新潟県の姫川の流域で取れる。

 

淡々と説明してしまったけど、

何度も言うように、

流れが理解できるまでは無理に憶える必要はない。

 

縄文土器

 

縄文時代最大の特徴といえばこれ。

縄文土器。

 

縄文土器の特徴はといえば、

  • 厚手
  • もろい
  • 黒褐色

ってな感じで憶えさせられるけど、理屈を考えれば何のことはない。

 

ついこの間までは旧石器時代。

知能レベルが上がったとはいえ、そんなにすぐに高い技術力を要するものは作れない。

火を起こして土器を焼くわけやけど、みんなが突然無人島に流れ着いたときに起こせる程度のたき火レベル。

当然、火力は弱い。

焼き物って、やったことある人は知ってるかもしれんけど、高温で焼くほど硬くて丈夫なものが出来上がる。

火の管理がめちゃめちゃ大事。

んでもって、縄文時代の火力は弱いから、もろいものが出来上がる。

もろいと分ってても、器は必要やから、少しでも耐久性を上げようと厚手にしたんやね。

色が黒味がかってるのも、火力が弱いから。

赤くなる前に、その火力が出せる限界温度に達してしまう。

とはいえ、高温になりうることもあったみたいやから、赤褐色の縄文土器も発掘はされている。

 

ここでは、ややこしいことは考えずに、

縄文時代は『火力が弱いせいで、黒くてもろくて、でも何とかして使うために厚くした』って理屈を理解してほしい。

 

縄文土器は、縄文時代の6つの時期区分で、土器の形状が分類できる。

とりあえず各時期ごとの土器の種類を分類すると、

 

草創期には、豆粒文土器や隆起線文土器。

早期には、尖底土器。

前期には、平底土器。

中期には、火焔土器。

後期には、椀や高坏など。

晩期には、亀ヶ岡式土器や夜臼式土器。

 

単語ばかりで意味不明よな…

 

でも縄文人も同じ日本人。

突然何かが降ってきたかのように新しい土器を発明したわけではない。

流れを理解しよう。

 

草創期 

まず、草が生えるほど早い時期、草創期の土器は、シンプルな模様をつけただけのもの。

まあ、知能が上がったとはいえ、旧石器時代が終わってすぐやから、あんまり複雑なことはできひん。

豆粒みたいな土の塊を土器にくっつけたり、

『豆粒文土器』(イメージ)

 

土のひもを土器の周りに貼りつけたり。

『隆起線文土器』

 

早期 

早期になると、尖底土器が現れる。

 

底が尖ってる土器ね。

 

なんで尖ってるかって?

下から火で温めるときに、底が細くなってる方が早く温まるやん?

縄文人、かなり合理的。

 

前期 

前期になると、後述するが、竪穴住居が現れる。

 

ちゃんとした家ができたから、その中に炉を作った。

炉を作る技術が発達したから、平底土器でも十分に温められるようになった。

 

炉が発達しても、尖底のほうが温めるの早く済むやん!

なんで尖底じゃだめかって?

 

温めてそのまま食器として使いたいとき、尖底じゃ自立しーひんやん?

食べにくいこと、この上ない。

それで平底。

 

またしても縄文人、合理的。

 

中期 

中期になると、火焔土器が現れる。

 

もちろん土器が燃えてるわけではない。

形状が燃え盛る炎みたいやから。

知能が向上すれば、当然デザインもしてみたくなる。

当時にも、ハイセンスな陶芸家さんがおったんやね。

 

後期

後期には、椀や高坏が現れる。

 

いわゆる食器。

生活レベルが上がって、いろんな用途に合わせた食器が作られるようになった。

ここまでくると、もう相当文化レベルの高い生活を送ってるな。

 

晩期

晩期には、亀ヶ岡式土器や夜臼式土器が現れる。

“亀ヶ岡”とか“夜臼”っていうのは、発掘された遺跡の名前。

初めは特に憶える必要はない。

 

この時期の土器は、シンプルながら洗練されたデザインなのが特徴。 

実際に調理するために使われたものもあれば、宗教的な儀式に用いられたと考えられるものもある。

 

ちなみに、この時期の土器の模様は、弥生土器の模様にも影響した。

 

と言っても、縄文時代晩期やから、ほぼ弥生時代やねんけどね。

 

竪穴住居

 

テストじゃほぼ確実に聞かれる竪穴住居。 

竪穴ってなんじゃらほい。

 

竪穴?横穴?

恥ずかしい話、小学生の頃、竪穴って、家の入口が縦に長いから竪穴住居やと思ってた。

じゃあ竪穴の竪って何のことか。

ずばり、土を掘る向き。

 

これが竪穴で、

 

これが横穴。

 

つまり、

地面に対して垂直(縦向き)に掘るのが、竪穴。

地面に対して平行(横向き)に掘るのが、横穴。

 

ちなみに、縄文時代前期の土器の説明で、家の中に炉を作ったって説明したけど、この竪穴の中心に炉を設けた。

 

家族みんなで炉を囲んで、団らんしてたのかな?

 

竪穴住居はこの後、江戸時代まで用いられた。

シンプルでお金もあんまりかからないしね。

庶民の味方。

 

宗教の誕生?

 

知的レベルの上昇に伴って、信仰とも呼べる考え方が生まれる。

 

それがアニミズム。

 

周りにあふれる自然や現象に神秘的な存在が宿ってるとするもの。

神道の起源といっていい…のかな?

嵐を神の怒りととらえたり、

 

山をご神体と考えたり。

 

神道に通ずるといってもいい。はず。

 

他にも、

女性の健康を祈って、土偶が作られたり、

 

子孫繁栄や豊穣を祈って、石棒が作られたりした。

 

なんで子孫繁栄で石棒かって?

………

それはまあ、18歳になってから色々調べてね。

どうしても知りたい人は、グーグルで検索してみて。

 

まあ、あくまでも呪物やから、

決してやましいものではない。

見る人の心が浅ましいから、やましく感じるだけ。

 

埋葬は屈葬という形がとられた。

 

赤ちゃんはこんな形でお母さんのおなかの中にいるよね。

(ここままの向きやと逆子やけど)

やから、死んだ人にもう一度生まれ変わってほしいという願いを込めて、

こういう形で埋葬されたといわれてる。

 

まとめ

 

縄文時代の解説はこんな感じ。

とにかく、旧石器時代に比べて、

知的レベルの上昇が著しい。

 

まずは知的レベルが上がったことによって、

道具や生活環境、文化の発展が理解できたらいい。

細かい単語の暗記はそれから。

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